生姜農家が教える生姜の効能を高める摂取方法

今回は、前回の記事で紹介した健康な体作りにはもってこいの生姜の効能をたかめる摂取方法を紹介します。

1日10グラムの生姜を取ろう

生姜の1日の摂取目安量は1日10gです。どのくらいの量かというと、生姜1かけといわれるくらいの量、親指の第1関節くらいの大きさになります。

生姜パウダーなら小さじ1/2(1g)が生姜10gに相当します。このくらいの量なら毎日摂れそうですね。

生姜を買ったらまとめてすりおろしたり刻んで、冷凍しておくと便利ですよ。薬味や炒め物に、欲しい分だけ使えます。

免疫力アップには食べる直前にすりおろす

免疫力アップのためには生の生姜を利用しましょう。免疫力を高めるためにはジンゲロールをたっぷり摂りたいのですが、ジンゲロールはとても酸化しやすい成分なのです。

空気に触れると効能が低下してしまうため、食べる直前に下ろすと良いでしょう。

冷え性改善には加熱、もしくは乾燥させる

身体を温めるショウガオールやジンゲロンは加熱や乾燥させることでジンゲロールの一部が変化して出来る成分です。

ですから、生のままでは摂れない成分なんですね。

ショウガオールやジンゲロンは身体を温める効果が高いので、冷え性を改善したいなら生ではなくて加熱した方がいいのです。

料理に使ってもいいですし、手軽に飲むにははちみつと一緒にお湯に入れ、ショウガ湯として飲むのもいいですね。生姜紅茶もダイエットによいと人気です。

また、せっかく買った生姜が冷蔵庫で乾燥してしまった、なんてことはありませんか。

そんな時は捨てないで入浴剤として使いましょう。乾燥されているので保温効果が高まっています。

 

 

生姜の栄養価がアップする蒸し方

加熱することでショウガオールという成分が作られるのですが、高温で一気に加熱するのはよくないのです。

80~100度くらいの温度でじっくり加熱していくと、ショウガオールの成分を壊すことなく摂取することが出来るので、蒸し生姜もおすすめです。

スライスした生姜を蒸して天日で乾燥させ、フードプロセッサーなどで粉末にします。蒸し器で蒸す他、オーブンなどでも作れます。

オーブンなら乾燥までの工程が一気に出来るので、1日で出来てしまいますね。

冷え性に効く!しょうが湯の飲み方・作り方

基本的なしょうが湯のレシピは、飲みたい量のお湯を準備し、そこに生のしょうがをお好みの量を入れていく。これだけです。

冷え性改善のためのしょうが湯を作る場合には、生のしょうがをすりおろしたものやスライスしたものではなく、「加熱して乾燥させたしょうが」を使用しましょう。

【乾燥生姜の手軽な作り方】
①生のしょうがを皮のまま1mm~2mmの厚さにスライス
②蒸し器で30分ほど蒸す
③蒸したしょうがを1日天日干ししたら乾燥生姜の完成
ショウガ湯にお好みの量でハチミツとレモンを入れると飲みやすくなります。
最後に、しょうがは万能ですが胃腸が弱い方や妊娠中の方など、過剰に取りすぎると悪影響を及ぼす場合があるので適正量を守るようにしてください。
暑い夏、冷たい飲み物をついつい好んで飲んでしまいがちですが、温かいしょうが湯を飲んで体の中を温めて冷え性を改善しましょう。